
2010年08月27日
日本には古来よりさまざまな節句行事が根付いておりますが、七草、桃、端午、七夕にくわえて代表的な五節句といわれる「重陽の節句」(9月9日)がございます。
来たる9月9日、重陽の節句は、邪気を払い長寿を願って菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わしたりしてお祝いをする節句です。旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれています。「菊の被綿(きせわた)」という行事があり、前日の9月8日に菊の花に綿を被せておき、翌日に露と菊の香りが染み込んだ綿で身体を拭うと、菊の薬効により長寿になるといわれました。(『枕草子』『紫式部日記』参照)
また、江戸時代初期、この9月9日の重陽の節句(菊の節句)に、自分自身のため「健康と長寿」の願いを込めて、再び雛を飾る風習がありました。日本古来の書物によると、3月3日の節句に飾る雛に対して、9月9日の重陽の節句に再び雛を飾ることを「後の雛」(のちのひな)といいます。(『嬉遊笑覧』喜多村筠庭著1830年、『滑稽雑談』四時堂其諺著1713年 参照)
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